睡眠障害
- 寝つきが悪い
- 途中で何度も目が覚める
- ぐっすり眠れた気がしない
- 日中とても眠たくなる
- 眠れないせいで生活リズムがボロボロに・・・
睡眠は私たちが健康でいるために必要不可欠です。そして、現代社会においてはその“質”が重要であることは様々なメディアでも取り沙汰されています。
その睡眠という機能が正常に働いていないと、ただ「眠り足りない」では済まず、健やかな心身が損なわれるリスクが大幅に高まるのです。
睡眠障害には「眠れない」というだけでなく、複数のタイプがあります。
- 「不眠」
- 「過眠」
- 「概日リズム睡眠障害」
- 「睡眠時呼吸障害」
この他にも、「むずむず脚症候群」「周期性四肢運動障害」「睡眠時随伴症」などがあります。
ここでは、特に多い「不眠」と「概日リズム睡眠障害」を主に取り上げていきます。
【不眠の4パターン】
不眠とは、字の通り「眠れない」ということですが、どの様に眠れないかによって4パターンに分けることが出来ます。
- ① 入眠困・・・布団に入って眠ろうとしてもなかなか寝付けない
- ② 中途覚・・・眠りについてから、途中何度も目が覚める
- ③ 早朝覚・・・起きる予定の時間より早く目が覚め、その後再び眠ることができない
- ④ 熟眠障・・・眠り自体が浅く、睡眠時間が長くても熟睡した感じが得られない
日本では、５人に１人の割合で、いずれか、あるいは複数に該当する不眠であると言われています
また、自分が不眠であると思っていなくても、実は不眠であるということが臨床上ではよくあるので、一度ご自身の睡眠の状態をチェックしてみると良いかも知れません。
不眠の４パターンは重症度の違いがあり、
「入眠困難」＞＞＞「中途覚醒」＞＞＞「早朝覚醒」＞＞＞「熟眠障害」
の順で不眠度が高いと言えます。
【概日リズム】
概日リズムとは、人がいつ寝ていつ起きるかのリズムです。
サーカディアンリズムとも呼ばれます。体内時計と言っても分かりやすいかも知れません。
一日は２４時間ですが、実は人体のサーカディアンリズムは約２４時間１１分。
約１１分のズレがあるのです。
この１１分のズレを、身体は太陽光を浴びることでリセットする機能を持ちます。
ですので、起きた時に朝日を浴びない生活スタイルだとリセットが効かず、体内時計と昼夜のサイクルが噛み合わず、起きていたい時に眠くなり、眠りたい時に目が覚めるということが起きるのです。
【原因は生活習慣だけ？】
不眠や概日リズム睡眠障害の原因は、生活習慣の乱れや睡眠環境によるものと言われることが多いです。 また、加齢や精神的ストレス、薬の副作用もあります。
しかし、これらも睡眠障害の原因のひとつになりますが、もっとも根本的な原因は別にあります。
それは、自律神経の乱れ。ひいては疲労の蓄積です。
自律神経は私たちが自分の意思で操作出来ない身体の機能・働きの総称です。
例えば、心臓の拍動、血圧の調整、ホルモン分泌、消化吸収など内臓の働き。
これら自律神経の働きのなかに、睡眠も含まれます。
自律神経は交感神経と副交感神経に二分されており、
交感神経は、エネルギーを消費し活動する機能
副交感神経は、エネルギーを蓄え身体を休息させる機能
車のアクセルとブレーキのようなものだと思って頂けたら分かりやすいでしょう。
睡眠の時には、ブレーキの副交感神経が働いていなければなりません。身体を休めるための副交感神経ですから、寝ている時は副交感神経が優位であるのが正常な状態です。
しかし、自律神経の乱れがある時、交感神経と副交感神経のバランスが崩れて交感神経が優位である時は、良質な睡眠をとることが難しくなります。
給油しようとしているのに、アクセルを踏まれては困りますよね。
睡眠時に交感神経が優位にある状態、つまり自律神経の乱れがある場合は、睡眠障害のリスクがかなり高まります。
疲労の蓄積とは、自律神経の乱れによって自然治癒力が低下し、身体の回復が滞った状態です。
自然治癒力は、傷を塞ぎ細胞を修復させるのと同様に、身体の疲労物質を洗い流し脳や内臓の機能を保護します。
自然治癒力が低下すると、内臓疲労や脳の疲労が進みます。特に内臓は副交感神経によって働きを活発化させるので、睡眠中が本番です。
内臓や脳の働きが低下すると、生命維持に係わることですから、身体は自分の身を守るためにその活動を抑えます。
それが、副交感神経より交感神経を優位に立たせる一因になります。
自律神経の「乱れ」、とは言っても、実は身体本来の機能としては正常に働いているのです。
生命維持を最優先にするために自律神経はバランスを変えて、その結果睡眠障害などの症状に繋がるのですが、
本当に根本的な原因は、それほどまでに身体を酷使してしまう私たちの生活にあるのかも知れませんね。
【睡眠障害はカイロプラクティックで治るのか】
では、現実的に、睡眠障害は改善出来るのか。
出来ます。これは断言出来ます。
睡眠障害の原因は、核心に迫れば生活自体を考え直さなければならないのかも知れませんが、自律神経の乱れがあるということは分かっています。
整体によって自律神経の乱れを正す、
正確に言えば、自律神経が普通のリズムに戻るように調整するには、その原因にある疲労の回復が効果的です。
睡眠障害のある人はただ今より眠れるようになったら良い、というわけではなく、良質な睡眠を安定して取れることが大事になります。
寝つきが良く、途中で目が覚めることも無く、朝はスッキリ目が覚める。 これが“普通”になって初めて改善出来たと言えます。
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